

ファディとつながる
世界の農園
ファディでは、社長秋本をはじめ多くの社員が定期的に現地に赴き、農園と強いパートナーシップを結んできました。それぞれの農園主と直接話をすることにより、ファディのお客様にとって最適な味わいと品質の豆を安定して仕入れることができます。
今回は世界中の農園から、ファディおすすめの農園をいくつかご紹介いたします。
ブラジル
アルフェナス(ラゴア)農園
原産国 | ブラジル連邦共和国 |
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原産地 | ミナスジェライス州、スルデミナス |
標高 | 1,000~1,280m |
精選方法 | 非水洗式 |
ラゴア農園の初代オーナーであるマルセロ氏は、旧来の生産量の増加だけを重視したブラジルのコーヒー生産に対して強い危機感を感じ、1991年にBSCA
(ブラジルスペシャルティコーヒー協会)を立ち上げ、より美味しいコーヒーを求める世界中のお客様に喜んでもらえるように、「量より質」に向けた品質改革の取り組みをスタートさせました。
農園では、マルセロ氏のスペシャルティコーヒー理論に基づいた栽培、収穫、精製が行われています。またマルセロ氏は、「健康的な農園を営むためには“自然的な要素”が必要だ」と考え、それを実現するために動植物とコーヒーが共存できる環境・・・
自然林地区の保護にも力をいれています。こうすることによってコーヒーにつく虫は、飛び交う鳥の格好の餌となり、減農薬の効果も期待できるようになります。



モンテアレグレ農園
原産国 | ブラジル連邦共和国 |
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原産地 | ミナスジェライス州南部 |
標高 | 1,000~1,100m |
精選方法 | 非水洗式 |
ブラジル、ミナスジェライス州南部、標高1,000~1,100mのアルフェナス近郊に位置し、ブラジルスペシャルティコーヒー協会(BSCA)のメンバーでもあるモンテアレグレ農園は、スペシャルティコーヒー界に名だたる大農園です。所有面積はおよそ2,700ha…!これはコーヒー大国ブラジルにおいても、単一農園が管理する規模としてはトップクラス。そして大規模なだけでなく、設備は常に最新を保持しており、栽培・収穫・精選・品質管理等、全ての工程において細心の注意を払っています。
また、農園主のジョゼ・フランシスコ・ペレイラ氏は、BSCAの会長を務めたこともある偉大な人物であり、コーヒーの品質管理・向上に一際熱い情熱を持っています。ファディでは2013年から契約農園として交流がスタート。ファディのトップ「秋本」が毎年農園を訪れ、カッピングやミーティングを通し、品質について密に意見交換を行っています。



パッセイオ農園
原産国 | ブラジル連邦共和国 |
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原産地 | ミナスジェライス州南部 |
標高 | 1,000~1,280m |
精選方法 | 非水洗式 |
パッセイオ農園は1890年代からコーヒー栽培を始め、現在の農園主はアドルフォ(Adolfo
Henrique Vieira
Ferreira)氏です。標高1,100mから1,200mの丘陵地帯にあり、火山性ミネラルを含んだ肥沃な土壌に恵まれているため、この地域は古くから高品質コーヒーができることで有名です。しかし、好環境に甘んじることなく、世代交代の都度、生産技術の革新を行い、品質と生産効率の向上を図っています。
生産処理方法はナチュラルとパルプドナチュラル。また、栽培品種もムンドノーボやブルボンなど多様な品種をそろえ、COE(カップ・オブ・エクセレンス)の常連として世界のコーヒーロースターに知られています。また、COEの前身であるITCのグルメコーヒープロジェクトの農園として、1997年に初めて水流によるコーヒーチェリーの比重選別機とグリーンセパレーターを導入しました。現状に満足することなく常に新しいことに取り組む姿勢が、高品質コーヒーを生み出し続ける一因となっています。



パッセイオ農園主アドルフォ氏インタビュー
ニカラグア
エル・ケツァール農園
原産国 | ニカラグア共和国 |
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原産地 | マタガルパ |
標高 | 1,300~1,400m |
2015年2月、ファディのトップ、秋本がこの農園を訪問し、農園主のパコ・ヴェンダーナ氏と親交を深めました。エル・ケツァールでは、収穫したコーヒーチェリーをその日のうちに乾燥処理場へ運びます。乾燥処理場は、常に強風が吹いている谷の斜面・高台に位置します。コンクリート製の乾燥場に通気性の良い特殊素材を敷き、その上に合成樹脂の網を敷くことで、高温での乾燥を回避し、かつ、乾燥時間が短縮されるよう工夫されています。



グアテマラ
ラペルラ農園
原産国 | グアテマラ共和国 |
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標高 | 1,100~1,800m |
精選方法 | 水洗式、天日乾燥 |
コーヒーが栽培されているラ・ペルラ農園は、グアテマラでも有名な農園の一つ。カップ・オブ・エクセレンスをはじめ、数多くのオークションで常に上位にランクインし、その素晴らしい風味が高く評価されています。
ファディでは、2006年のカップ・オブ・エクセレンスで第4位に入賞したラ・ペルラ農園のコーヒーを落札しましたが、その風味の素晴らしさに大変驚きました。シトラス系の明るく軽い酸味と、透き通るようなキレの良い味わいが特徴です。グレードはSHB(ストリクトリー・ハード・ビーン)となり、規格でいえばスタンダードなコーヒーではありますが、一般的なSHBとは明らかに一線を画する仕上がりになっています。
※グアテマラをはじめ中米の国々では、高地産のコーヒーほど品質が良いとされており、昼夜の気温差が激しくなる高地特有の環境がコーヒーを硬く引き締まったものに仕上げていくと考えられています。そのため、ハードビーン(硬い豆)は高品質のコーヒーと捉えられる傾向にあります。



サンクリストバル
原産国 | グアテマラ共和国 |
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原産地 | コバン県、サンクリストバル地区 |
標高 | 1,400~1,700m |
精選方法 | ハニープロセス |
オーナーのマックス・キリン(Max
Quirin)氏は、グアテマラで最も権威のあるコーヒー協会「アナカフェ(Anacafe)」の理事長を務めたこともある人物。退任後の現在は、高品質コーヒーの輸出業者として活躍されています。
コバン県で長年信頼関係を築いてきた約30の農園からコーヒーチェリーを買い付けています。コバン県は湿度が高いため、長期間の保管はせず、コバンから250kmほど南にあるアマティトラン地区に搬送し、そこで最終処理を行います。
2015年2月にファディのトップ「秋本」が同氏を訪問。コーヒーへの情熱で互いに意気投合し、新たなパートナーシップを結びました。



コロンビア
モンテ・コリナス農園
原産国 | コロンビア |
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原産地 | メデリン地区 |
標高 | 1,500~2,100m |
精選方法 | 水洗式 |
モンテ・コリナスは、コロンビアでも有数の古くからの家族経営コーヒー農園であり、設立は半世紀以上前にさかのぼります。
場所は首都ボゴタの北西に位置するメデリン地区。ここは良質なコーヒーの産地であり、アルメニア地区・マニサレス地区を合わせてMAMS(マムス)と称されることもあります。
農園を取り巻く気候は、渓谷からの温かい空気と高い山々からの冷たい空気が流れ込むことで、とてもユニークな特性を示します。そしてそれは、スペシャルティコーヒーの栽培に理想的といわれる“micro-climates(微気候)”をつくりだしています。
従業員数は461名。農業分野のさまざまな事業を行っていますが、コーヒーと畜牛を主要事業としており、コーヒー豆の栽培は一族の長い伝統に従い、注意深く、そして愛情豊かに行われています。



インドネシア
ワハナ農園
原産国 | インドネシア共和国 |
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原産地 | 北スマトラ州、シディカラン |
標高 | 1,300~1,500m |
精選方法 | スマトラ式、天日&機械乾燥 |
ワハナ農園の最大の特徴は、「収穫から輸出までの一貫生産」が可能なことです。
一般的なマンデリンは、非常に多くの小農家で熟度がバラバラに収穫されたコーヒーチェリーが、仲買人を経由、もしくはそのまま集荷業者に売られていきます。そして輸出業者へと渡り、ブレンドされて一定量の商品に仕上がりますが、前述のとおり、最初の収穫の時点で熟度はバラバラ。しかも輸出業者に渡るまでのルートも異なるため、一定量の商品でもその品質は「一定」ではなく、とても不安定な状態なのです。
ワハナ農園では、完熟チェリーを手摘みで収穫することはもちろん、収穫後は農園内にある精選工場に持ち込み、全てのチェリーを一元的に精選するため、品質が極めて安定しやすく、マンデリンのキャラクター(個性)を存分に味わうことができます。



契約農園の豆を使用した
コーヒーセット
契約農園珈琲豆セット
200g×4 合計800g
グアテマラ | 200 g |
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ブラジル | 200 g |
コロンビア | 200 g |
マンデリン | 200 g |
栽培する国や農園で、 異なるコーヒーの風味を是非飲み比べてお楽しみください。



